雑記

加熱する株式市場と持たざるリスクを痛感する乞食

持たざるリスクとは?

持たざるリスク」という東洋経済オンラインの記事が最近株を始めた私のスマホにニュース記事として出てきた。
資産(株)を持たないことで得られるはずのリターンを逃すリスクや、インフレや物価上昇で現金の価値が目減りしてしまうリスクのことを指す。

私自身、この「持たざるリスク」を日々強く感じていた。ニュースで日経平均株価や米国株がバブル期以来の最高値を更新し5chでは株関連のスレが乱立し株をやっているものは儲かりやっていない奴は損をする等といったネットの情報だ。

実際給料は上がっているものの、物価の上昇には到底追いつかない。銀行口座に眠らせているだけの貯金を見るたびに、どんどん損をしている感覚になっていた。

心理学から見る「損失回避」と投資行動

投資を始めるのが遅れた理由を振り返ると、自分だけではなく多くの人に共通する心理があると感じる。
それが、心理学でいう**「損失回避(ロス・アバージョン)」**だ。

人間は「利益を得る喜び」よりも「損失を被る痛み」を強く感じる生き物だと言われている。
例えば、1万円を得たときの喜びよりも、1万円を失ったときのショックの方が2倍以上大きい。
この心理は、行動経済学で有名なプロスペクト理論でも示されている。

私自身もまさにそうだった。
銀行に眠っているお金が実質的には目減りしていることに焦りを感じていたものの、「投資をして損をするかもしれない」と考えると足が止まってしまった。少額から始めれば良かったのに、「少ない投資ではリターンも少なく、投資は種銭がないと意味がない」と理由をつけ、結局行動できなかった。

しかし冷静に考えると、これは典型的な「損失回避バイアス」だ。
実際には、投資をせずに機会を逃していることこそが「損失」なのに、人はその事実を直視しにくい。だからこそ「持たざるリスク」という言葉が響くのだと思う。

投資に限らず、人生の多くの場面で「損を避けたい」という心理が私たちを縛っている。
それを意識できるかどうかが、投資を始める第一歩につながるのだろう。

積立NISAを始めたきっかけ

私は2024年8月からようやく積立NISAを始めた。

  • オールカントリーに毎月5万円
  • S&P500に毎月10万円

まだ投資歴は1年ほど。決して早いスタートではない。

なぜもっと前から始められなかったのか?理由は簡単で、
「損をするかもしれない」「手続きが面倒そう」といった不安に囚われていたからだ。

以前から中田敦彦さんのYouTube大学や両学長のyoutube動画を見て金融系についてしったようになっていた。2023~2024年ころTikTokで「積立NISA」「オルカン」「S&P」関連の動画が流行り、ようやく自分も始めてみようと思い始めた。

遅いとはいえ、始めたこと自体が大きな一歩だったと思う。

友人たちのギャンブル遍歴と影響

ひさびさに会った友人が、最近株に手を出したときいた。かつて大学では一緒にパチスロを打ち、その後は競馬に夢中だったが、最近は株式投資、しかもビットコイン関連株へ移行しているそうだ。

ビットコインが1500万超えたことを話していて、ビットコイン本体ではなくビットコインを購入している会社も株価がビットコインのごとく乱高下しており面白いとのことだった、目から鱗だった。さすがギャンブラー。さすがにFXにはまだ手を出していなかったが危険なものに手を出してやがる。

なるほどと思いその日はおすすめのビットコイン関連株(メタプラネット等々)の情報を教えてもらい解散した。

私の仮想通貨遍歴

実は私自身も仮想通貨に手を出したことがある。
2017年に当時5ch(嫌儲)で買い煽りのあったMONAコインを40万近く買ってその後暴落し二日後に25万で売っていた。たった二日で15万も損をした。

その後ビットコインにも手を出しており、一時期200万から300万に上がった際には収支が微増したが、調子に乗ってほかの仮想通貨(リップル・ステラルーメン・テゾス)にも手を出した。

ビットコインはもう上がっても1.5倍や2倍にしかならない。少ない種銭ではもうここからでは夢がないと思っていた。なので草コインを買って一攫千金を夢見ていたが草コインは草コインで海外の口座を作らないといけなかったりとハードルが高く、当時ビットフライヤーでそのまま買える中で単価の安い仮想通貨のリップル達に手を出したのだった。

結果としては通算46万の負けと仮想通貨へ投資(投機)していた期間中の時間だけが無常に消えていった。投資していた間は仕事等集中などできるはずもなく休憩時間以外にもトイレの個室にこもりしょっちゅうビットフライヤーを開いては仮想通貨のチャートを見ていた。

「ビットコインは1000万円になる」という声を当時は冷ややかに聞き流していたが、気がつけばいまや1800万円近くにまで上がっている。

ビットコインと株式投資の違い

ビットコインは今も魅力的に見える瞬間がある。仮想通貨の税制面の見直しや、まだまだビットコインは値上がりしそうな雰囲気もある。しかし、過去の失敗を思い返すと、今はどうしても仮想通貨には手を出す気になれない。

その代わりに、株の現物買いと積立NISAに集中している。
積立NISAは自動的に買い付けが行われるため、先取り貯金感覚で投資を続けられる。クレジット払いにしているので後取りなのだが。

長期的に見れば右肩上がりで資産は増えていくし暴落が来てもガチホしていればいつか暴落時の価格を超えて上昇することも分かっている。もちろんまったく気にしないということはできないが、20年後30年後の長期スパンで見ればと冷静でいられる部分もある。

FIREを目指すために

私の最終的な目標は**FIRE(経済的自立と早期リタイア)**だ。
現状の種銭では到底足りないが、まずは「投資を続ける習慣」をつけることが大切だと考えている。

かつては「少額の投資なんて意味がない」と思っていた。だが、今ではその考えが間違いだったと実感している。むしろ、少額からでも始めない限り、大きな資産を築ける日は永遠に来ないのだ。

まとめ:遅れても始めればいい

日経平均株価や米国株が最高値を更新したニュースを聞くと、「もっと早く始めていれば」と後悔する気持ちは正直ある。あの時始めていればもっと儲かったのにと。

しかし大切なのは、気づいたその時に一歩を踏み出すことだ。
私はようやく積立NISAと株を始め、少しずつだが「持つ側」に回り始めた。

「持たざるリスク」を避けるためには、まず“持ち始める”こと。
そして、自分に合ったスタイルで長期的に投資を続けることが、将来の安心につながると信じている。

  • この記事を書いた人

ゴギガ

文系出身SE|インフラ・総務・社内SEを経験|レーサーレプリカバイクが好き|ポケサー出身|

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